ホストにハマった娘

娘がホストにハマり、辛かった日々を回想していきます。今、悩んでいる方が参考にしていただける内容を書いていきたいです。

ホスト通いは続く

なぜホストクラブに通い続けるのか。

 

全く理解できなかった。

 

そんなことしている間に借金はどんどん膨れていった。

 

はじめのうち、知らない世界である恐怖から娘の借金を肩代わりして返してしまっていた。

 

流石に家族の生活が脅かされる状態。

 

気持ちの問題は少し落ち着いたが、お金の問題も切実だった。

 

他力本願と言われるかもしれないが、ネットを毎晩何時間も調べて法テラスに行きついた。

 

とにかくこの問題をなんとかしなければ。

 

 

病名をつける必要はない

話を聞いていただいて、少し気持ちが落ち着いた。

 

考えてみると…。

 

もし依存症だったらどうなんだ?

 

病名がつくことで親の私が安心したいだけなのではないか?

 

そう感じ始めてきた。

 

娘にとって、それが幸せとも思えない。

 

それ以降、病院やカウンセリングのお世話にはなっていない。

 

 

 

 

 

病院での相談

面談の日がやってきた。

 

不安と期待で落ち着かない。

 

面談をしてくださったのは、年配の女性で様々な依存症患者と関わってきた方だった。

 

小さい頃からの性格や親子関係、友人関係などを話した。

 

話してスッキリした。

正直、夫は子供の問題に対して話し合いにならず、悩みも聞いてくれることは一度もなかった。

 

なにかあれば、私の育て方が悪いの一点張り。

 

話を聞いてくれるだけでスッキリした。

だからといって、娘の問題が解決するわけではないが救われる思いだった。

 

そして依存症とは言いきれない。

カウンセリングを受けるならと、知り合いの心療内科を紹介してくれた。

思いつくままに

自分には縁のない世界。知識がない。

 

どうしたらいいのか。

 

病院から帰る車の中で考えた。

 

自分の収入以上にお金を使ってしまう。

 

ある意味依存症ではないか。

ホスト依存症。

私にはそれしか考えられなかった。

 

藁をもすがる気持ちで、精神科、心療内科へ連絡をした。

 

丁寧に話を聞いていただき、少しの光が見えた。

 

後日、面談をしていただけるとのこと。

 

その日が待ち遠しかった。しかしその間にもホストとの連絡を取っているのではと疑心暗鬼になっていた。

 

気持ちのモヤモヤが常につきまとっていた。

 

警察からの電話

 

夜に娘が帰ってこないことに、慣れ始めてしまった。

 

毎日心配して、連絡して返事を待って。

 

眠れない日々に疲れて、少し考えないようにしないと自分を保つことができなくなった。

 

そんな時、寝ていると夜中に警察からの電話。

 

娘を病院に搬送するということだった。

 

動悸が止まらなかった。手が震えた。

 

すぐに病院へ向かったが、行く途中も良からぬことばかり考えてしまう。

 

ちょうど歌舞伎町では、ビルからの飛び降りが続いていたからだった。

 

病院に到着し、名前を告げるとベッドまで案内してくれた。

 

娘はスヤスヤ眠っていた。

 

眠っている姿は、赤ちゃんの頃の無垢な顔のまま。

 

もう、一人で悩んでいては大変なことになると思い始めた。

裏切られた気分

その後もホスト通いをやめていなかった…。

 

娘の友人から私へのLINEでそれを知った。

 

怒るから言わないでほしいけど、ありえない金額を使ってる。このままじゃ取り返しがつかないから。心配だから私に連絡をくれたとのこと。

 

本当にありがたい。ステキな友達がいるのに。

 

金額は伏せておくが、会社員の年収くらいの売り掛け作ったということだった。

 

しばらく言葉も出なかったし、裏切られたという悔しさで涙がでてきた。

 

本人は全く焦っていない。

 

どこから来るんだろう?あの余裕。

 

自分の娘ながら理解できなかった。

 

 

多額の売り掛け

親がやめさせようとして、言うことを聞くなら苦労しない…。

 

強くは否定せず、見守っていた。

 

ある日、私の職場に若い男が来たと職場から連絡があった。

 

家に帰ると、家のポストにも手紙が入っていた。

 

売り掛け回収だった。

 

売り掛けというシステム自体を知らなかった私だったので、なんのことやら戸惑うばかり。

 

娘のためにためていたお金で支払った。

 

これが間違いだった。

 

これに懲りて二度と行くことはないだろうと信じていた。

 

残念ながら、その期待は完全に裏切られた。